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独楽の分類

alt 独楽の分類の仕方にはいろいろとあって、最も概略的に大別すると、刃や扇子の上で回す曲独楽(きょくこま)のように専ら独楽芸人が使う独楽、一般的に遊びに使う独楽、からくり独楽や人形独楽のように観賞用ともいうべき装飾独楽に分けられる。また、屋外で回す独楽を外独楽とか地独楽、屋内で回す独楽を内独楽とか家独楽或いは座敷独楽等と呼ぶ事もある。
 一方で、鳴り独楽や逆立ち独楽のように回っているときの特徴をとらえて名前をつけたり、投げ独楽とか糸引き独楽のように回し方によって分類したり、けんか独楽や占い独楽のように遊び方によって呼び方が変ったりする。また、同じ独楽でも地方によって別の名前で呼ばれているものもあって面白い。
 独楽に寄せる思いは人それぞれで、独楽と人とのかかわりの多面性を良く表している。遊び心でつけた名前、形に惚れてつけた名前、回っている姿に魅せられてつけた名前、作る気持ちでつけた名前、いろんなシチュエイションで独楽は人々の心に刻まれているのだ。独楽にこれぞという分類がないのは、それほどにいろんな思いが独楽に寄せられているからに違いない。alt
 このホームページで紹介している独楽は「こまと私」に書いたように、私が国内外の旅すがら記念に買い求めたものなど30余年の間に集まった収集品の中から選んで写真にしたものである。名前には分類にこだわらず、その独楽の特徴を一番表していると思われる名前を使った。掲載順序は産地や買い求めたところを念頭におきながらも、こちらもあまりこだわっていない。ただ、海外のものはその地の特色が良く出ていることもあって、ほとんどを購入地別にまとめてある。時にはその地にまつわる話題やいつも同伴している妻のり子の短歌も「つれづれのうた」として添えてある。

 この写真集で多く使用している「
回し方による分類名」について簡単に説明しておこう。

 ごく一般的な回し方

1)ひねり独楽 指先でひねって回す ひねり独楽
2)手もみ独楽 両手の平で心棒を揉んで回す 手もみ独楽
3)糸引き独楽 心棒に紐を巻き、その紐を引いて回す 糸引き独楽
4)投げ独楽 独楽に紐を巻いて、飛ばすように投げて回す 投げ独楽
5)たたき独楽 鞭などでたたいて回す たたき独楽


 
ちょっと変った回し方

6)つり独楽 上部のへそに紐を掛け、紐の捩れを利用して回す つり独楽
7)蹴り独楽 最初手で回した後、足で蹴って回し続ける 蹴り独楽
8)散歩独楽 ヨーヨーのように紐を持って独楽を投げ、床の上に吊るして回す 散歩コマ
9)空竹(コンジュー) 真中のくぼんだ所に紐を引っ掛け、空中で回す 空竹

回し方だけでも、「吹き独楽」「こすり独楽」「押し独楽」・・・・などなどこの他にも沢山の名前をつけて独楽を分類している。分類には余りこだわらないことが独楽を楽しむ心得かもしれない。


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