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(コマの写真をクリックして下さい。拡大写真を見ることが出来ます。) |
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小学生の頃、正月に独楽を買って遊んだ思い出がある。その独楽の鮮やかな紫色の渦巻き模様が今でも鮮明に脳裏に焼きついている。だからといって、子供のころ特別独楽に興味を持った記憶はない。
結婚して間もなく妻の実家に行ったとき、左の写真のような大きな独楽が居間に転がっていた。今までに見たこともない珍しい形をした独楽であった。当時は大人が独楽を買うなど考えもしなかったので義弟が買ったものと決め付けていた。しかし、このホームページを作るにあたり確かめたところ、それは間違いであることがわかった。実際は結婚して1年後に急逝した義父が、生前に奈良に旅行した際、東大寺で買い求めた「鳴りコマ」であった。今は所在不明で幻となってしまったその独楽の小さな思い出が、家族に亡き義父を忍ばせてくれた。
幻の独楽に出会ってから数年後、静岡県伊豆下田に旅行したとき同じ形をした「竹製の鳴り独楽」を見つけ、懐かしさのあまり買い求めた。これが独楽コレクション第1号である。それから数年して西武デパート所沢店の片隅で独楽製造販売展示会をおこなっているのが目にとまった。目の前で作られていく独楽に見とれて1時間以上も立ち尽くしてしまった。そのとき買い求めた2つの立派な江戸独楽はコレクションの中でも逸品の一つである。江戸独楽職人小宮耕生氏との出会いでもあった(小宮氏については「江戸独楽」のページをご覧下さい) 。
また1990年ドイツに旅行した際、ロマンチック街道の小さな街角で見つけたコマを買い求めたのが外国のコマの第1号である。このコマに出会ってから外国のコマに興味を持つようになった記念のコマ。それまで西洋にコマが存在することなど想像もしなかった。その後、紀元前2000年〜紀元前1400年頃のコマがエジプトで発掘されている事、世界中の殆どの地域にコマが存在していること等を知り、コマの歴史にも興味をもつようになった。
コレクションをはじめた最初の頃は旅先で独楽が目に入ると買い求める程度であったが、徐々に出かけるたびに独楽を探すようになり、最近では独楽を探すことが旅行の大きな目的になってしまった。
こうしてコレクションを始めてからかれこれ30年が過ぎ、その間に収集した独楽を整理するのを機会にホームページ町田良夫の「独楽の部屋」を開設した。思い出のある独楽、珍しい独楽等をデジタルカメラで撮影し、ホームページ上に「独楽の写真集」を作成した。
収集した独楽の多くは旅先で求めたものである。それもあって、このホームページは独楽を通じた旅行紀風にしたいとも思っている。そんな気持ちで、独楽を入手した地にちなんだ妻の短歌も「つれづれのうた」 として披露していくことにした。

わが夫の趣味は世界の独楽集め
バリで竹独楽見つけ悦ぶ
(町田のり子)
独楽にまつわる旅先の情景が多少なりとも伝われば嬉しい限りです。
2013年1月更新
ホームページを開設して早10年が過ぎた現在も独楽のコレクションは継続しており、その数も1000個を数えるようになった。
ホームページ上では、「日本の独楽」「世界の独楽」「独楽の切手」「独楽談義」に区分けしてそれぞれに種々の話題を掲載しているので見て頂ければ幸いです。
今後も独楽の写真や独楽に関する話題を少しずつ増やし、このホームページを充実させたいと思っています。
このホームページに関するご意見ご感想や独楽にかかわる話題を提供して戴ければ幸いです。 |
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