江戸独楽は内独楽(室内で回す独楽の事で家独楽とか座敷独楽ともいう)で、色彩の美しいのが特徴です。 江戸独楽は大型の曲独楽にはじまり、 やがてからくり独楽へ、そして庶民の家々で回して楽しむ座敷独楽が作られるように様変わりしました。また人形や動物、野菜などの形や色に趣向を凝らした装飾独楽等も作られるようになりました。江戸独楽の種類には、 1)糸引き独楽(ちょうちん独楽、ひょうたん独楽、鳴り独楽、とび独楽、夫婦独楽、力士独楽、野菜独楽、よくばり独楽など) 2)ひねり独楽(すもう独楽、当て独楽、花独楽、皿独楽、重ね独楽、子持ち独楽、けし独楽など) 3)もみ独楽(三段独楽、面独楽など)に分類されますが、その他にもいじわる独楽(つり独楽)など30以上もの種類があります。 現在も尚、江戸独楽師によって新しい創作独楽が作りだされています。 その中の一人「広井政昭氏」は独楽を作って60年以上。先祖は侍医。曽祖父が趣味の独楽作りを業としてから4代目という生粋の江戸独楽職人。江戸独楽師広井道顕氏は実兄。広井兄弟は戦後絶滅寸前だった江戸独楽の復元に大いに貢献。現在も新作独楽の創作に挑戦しています。逆立ち独楽を日本で作り始めたのも広井政昭氏です。 よくできた独楽は軸が垂直に立ち、わずかなブレもなく回転します。あたかも静止しているように見えます。この状態を「眠っている」とか「澄んでいる」といいます。広井さんは眠っている独楽を見ているとある人が云った言葉「人の心には独楽がある。軸がぶれなければ、人生は正しい方向に向かうもの」を思い出すそうです。薀蓄のある言葉です。私は眠っている独楽を見ていると心が澄んでくる感じがします。独楽は人の心に何かを与えるようです。
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